君の隣
戦いの始まり




京に行くと、以前とは、違う光景だった。




前は、幕府軍が、牛耳っていた京が、今は、新政府軍が牛耳っている。



薩摩藩の屯所に行く。




なつ「失礼します。長州藩隠密隊のなつです。」



薩摩「おなごなんぞいらん。飯炊きでもしていろ。」



やっぱり・・・。




おなごだからという理由で、外されている。




「幕府は既に政権を返している。ここで、降伏しているのに、攻撃は出来まい。」



「しかし、このままでは、また力を付けてくるのではないか?」




「関係なく潰せば良いのだ!」




なつ「旧幕府軍を完全に制圧したいなら、わざと怒らせて、戦に持ち込めば良いのでは?」




「っ・・・。お・・・。おなごが、政に口を出すな!」




なつ「その割には、結論がないではありませんか!はぁ・・・。長州藩の高杉様なら、すぐに案が出ている所ですよ。」




「何を生意気な!」



「しかし・・・。このおなごの言うことも一理ある。」





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