君の隣




私は、山崎さんの処置をして背中におぶった。



なつ「山崎さん・・・。しっかりして・・・。今から、新選組の所まで送るから・・・。」




山崎「何で・・・。殺さ・・んねん・・・。しかも・・・。敵陣まで、敵を運ぶなん・・・はぁ・・・。はぁ・・・。あんた・・・。アホか?」




なつ「運んで貰っておいてアホって・・・。口が悪いわねっ。兄から・・・っ。あなたのこと聞いちゃったからっ・・・。」



山崎「兄?」



なつ「そ!京で情報屋の勝!」




山崎「あぁ・・・。あんた・・・。あん人の妹かいな・・・っ。」



なつ「そう・・・。新選組の監察方の山崎は、新選組の副長と局長の絶大な信用されてるって・・・。」




山崎「はは・・・。そうか・・・。なんか、照れるな。」



なつ「だから、あんな所でくたばってたらダメでしょ。監察方なら、報告してから、くたばりなよ。」




山崎「はは・・・。沖田組長とか、土方副長が敵やのにあんたの事・・・気に入ってるのが・・・。わかるわ・・・。」





なつ「あの二人とは、いつか決着つけるつもりだから、そう言っておいて・・・。」




山崎「あぁ・・・。ありがとう・・・。」




私は、敵陣の近くまで山崎さんを運び、山崎さんを寝かせると、空に空砲を撃った。





< 127 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop