君の隣
私は、二人が、密通している現場に行った。
太助「おみつさん・・・。愛してる。」
おみつ「太助さん・・・。私も・・・。」
二人はよく密通をする人達に人気の茶屋で、愛を深めていた。
スパーーーン。
襖を勢い良く開けると、二人は固まっている。
なつ「初めまして。私、秋風と申します。さて・・・。お二人の旦那様と奥方様より、別れさせろとの依頼を頂きました。別れて下さい。」
太助「嫌だ!俺は、おみつさんを愛してるっ!」
おみつ「私もです。」
なつ「では・・・。太助様を、始末させて頂きます。」
おみつ「なっ。どうして、そうなるのよっ!」
なつ「おみつさん、あなたの旦那様より、依頼です。自分の妻が、密通をした場合、旦那様は、相手の男を斬って良いとなっています。それを、私に依頼されました。」
おみつ「そんな・・・。何とか、見逃して!」
なつ「あなたは、バカですか?密通がバレた時点でもうお終い。このまま続けてると、お互いの家が危うくなりますよ?」
太助「そんな・・・。」
なつ「3月(みつき)・・。会わずに、連絡もせずにいてみては?お互い、熱も冷めるかと思いますが・・・。」
太助「そんなもので冷めるか!」
おみつ「そ・・・。そうよ!」
なつ「では、試してみて下さい。」
二人は会うことをやめた。
私は、二人に誘惑の種を仕掛けた。
太助さんには、芸妓を・・・。
おみつさんにも、男の芸者をあてがう。
お金は、たんまりあるわけだから、花街遊びをしたら良いんだ・・・。
どうやら、二人とも、密通で揉めるより、花街遊びをした方が、良いとわかったらしく、二人の関係は終わった。
喜ばれて、大金を両家から頂戴した。