君の隣
そこで、あるものに目が止まる。
なつ「探し人?」
沖田「うん。ここで、死んだかどうか、書いたら知らせが来るみたい。それで、その人が死んでたら、ここにいるよ~って教えてくれるんだって。」
なつ「へぇ・・・。」
谷の事を書いたら、知らせが来るのかな?
すると、後ろから・・・。
「オイ。コレはどういうことだ?」
この声は・・・。
振り向くと、谷がいた。
なつ「谷っ!」
私は、駆け寄って、抱き付いた。
でも、谷は、手をギュッと握って、抱きしめてくれない。
私は、谷の顔を覗き込んだ。
なつ「谷?」
高杉「お前・・・。他に男を作ったのか?」
なつ「へ?男なんていないよ?」
高杉「だったら何で、男と一緒に墓に入ってる?」
なつ「あ・・・。それは・・・。」
私は、今回の事を、説明した。
高杉「はぁ・・・。やっぱり、お前は、尻軽だ!」
なつ「何で、そうなるのよっ!違うしっ!」
すると、今まで、事の流れを聞いていた沖田さんが口を開いた。
沖田「だったらですね~。」
沖田さんが悪戯を思い付いたような顔をした。
沖田「おなつさんが、私に惚れれば良いんですよっ!どうせ、私達は一緒の家に住むんだし。決着もまだついていないですし!谷さんは、おもてになるみたいだから、他の人を・・・。」
高杉「お前・・・。馬鹿か?何でそうなる?」
沖田「だって、私・・・。おなつさんの事が気になってるし、丁度良いです!これから、仲良くしましょうね?おなつさん♪」
何だか、賑やかになりそうなあの世です。
ー終ー