君の隣
私は、江戸にいる桂さんを訪ねた。
桂「おなつ!今回の暗殺の事、聞いたか?大快事だ!」
なつ「桂さん。松陰先生の仇、討ってきた。」
桂「まさか・・・。お前・・・。」
なつ「仲間に入れてもらった。皆の気持ちを込めて斬ってきたよ。」
桂さんに抱きしめられた。
桂「ようやった!ようやった!」
なつ「これ・・・。あいつを斬った刀。」
血がベットリ付いた刀を見せた。
桂「そうか・・・。おなつちゃん!ありがとう。皆も喜ぶ。」
私は、江戸に留まり桂さんの手伝いをしていた。
6月。
桂「高杉がもうすぐ来る。高杉は・・・。嫁を貰った。」
なつ「知ってますよ。大丈夫です。私は、彼を、政で支えたい。だから・・・。大丈夫です。」
桂「そうなのか?・・・。そうか・・・。でも、アイツはお前と・・・。」
なつ「私には、大組の嫁は務まりません。」
桂「酷だな・・・。お互い想い合ってるのに・・・。」
私は、微笑みだけを残した。