君の隣
私は、その後、桂さんの所に来ていた。
桂「安さんに求婚されたか?」
なつ「何故、知ってるんですか?」
桂「この前、安さんが言ってた・・・。」
なつ「そうですか・・・。」
桂「どうするんだ?」
なつ「どうするも何も・・・。私は・・・。私の志は、嫁いでしまったら出来ない・・・。」
桂「そうだろうな。松陰先生もそれで、沢山来てたお前の縁談をよく断ってた。」
なつ「え?先生がですか?」
そんなの、初耳だ。私の顔を見て、私の考えてる事がわかったのか、桂さんが、
桂「あぁ。知らなかったのか?今も来てると思うぞ?って、先生が捕まった時には、来なくなったようだが、また来てるんじゃないか?」
なつ「全然、知りませんでした・・・。」
桂「まぁ、先生は、稔麿か高杉かって言ってたからなぁ・・・。」
なつ「それ、私も言われました。」
桂「まぁ、ゆっくり考えろ。」
そう言って桂さんは、私の頭をポンポンと撫でた。
桂「そうだ、ちょっと、つき合って欲しい所がある。気分転換だ!」