君の隣
なつから書状が来た。
なつの書状には、
『高杉様
松陰先生は、例の件を、お話ししてしまったようです。
そのため、危険と判断されて死刑に処されました。しかし、このような事で死罪となるには重すぎる。
きっと、先生に処罰を下した者に天罰が下るかと思います。』
高杉「どういう意味だ・・・。」
何故か引っかかる文面だ。
俺は、藩の命で航海術の修業を始めた。
そして・・・。
井伊直弼が暗殺されたと知らせが来た。
そんな時、桂さんから、佐世八 十郎や岡部 富太郎に書状が来たものを見せてもらった。
佐世八「高杉さん!ここ見て!」
その書状には、『うちの姫が皆の想いを伝えた。』と書いてあり、みんな来いと書かれている。
高杉「まさか・・・。なつが・・・?何かしたのか?怪我とかしてないのか?」
何も書いていないということは、無事ということか?
胸騒ぎが止まらない。
父上から、暗殺の事などを含め松陰先生の事で動くなと戒められていた。
そんな想いが届いたのか、航海実習で江戸へ行けることが決まった。