君の隣
決着・・・はつかぬまま




私は、江戸に来ていた。




江戸ではコロリが流行っていた。




なつ「気をつけないと・・・。皆さん、元気かな。」



私は、試衞館へと向かっていた。





土方さんと沖田さんに会うためだ。




なつ「すみませーん。」




「ハイハーイ。え・・・っと、どちら様?」



なつ「なつと申します。あの・・・。近藤先生はいらっしゃいますか?」




門下生「近藤先生なら京です。浪士組に参加されたんです。」



なつ「浪士組!?」



門下生「はい!あと、沖田先生や土方先生、他に食客の方々も・・・。将軍をお守りするお役目です!」



なつ「そうですか・・・。ありがとうございます。」




私は、試衞館を出た。





なつ「まさか、あの策に乗っかるなんて・・・。って、そういえば、あの人達は、武士になりたいって言ってたもんね・・・。だったらこれは、あの人達からすれば、好機って事になるか・・・。」




庄内藩士の清河 八郎が上洛する将軍をお守りするという表向きで、募集した集団。



でも、実際の清河の狙いは、尊皇攘夷の集団を作るという目的。




なつ「しかも、清河は暗殺された・・・。まさか、あの会津の京都守護職の壬生浪士組になった奴らにいるの?敵になったという事・・・?」





私は、京へ行こうとしたが、萩へ帰ることを選んだ。




幕府が決めた攘夷決行日が間近に迫っていたからだ。




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