君の隣
6月10日。
フランス軍に破壊されたままの前田砲台の修理に取りかかる。
11日朝。
見張りの銀次が叫ぶ。
銀次「隊長!船が2艘現れましたっ!」
なつ「わかった!どこの国!?」
銀次「えーっと・・・。エゲレス?」
なつ「わかった!緊急の大砲5発撃って!」
全員「はい!」
ドーーーーーン。 ドーーーーーン。
ドーーーーーン。 ドーーーーーン。 ドーーーーーン。
大砲5発が鳴り響く。
緊急の合図。
私は、見張り台に行き、海の向こうを見る。
なつ「あれは・・・。エゲレスの船ね。それに・・・測量の器具?」
なつ「田沼君!総督に知らせてきて!船は2艘で測量をしている様子。万珠と千珠の間!上陸は、今のところ不明。行って!」
田沼「はいっ!」
しばらくして、高杉が兵を連れて応援に来てくれた。
高杉「なつ!報告を頼む。」
なつ「エゲレスの船で2艘!測量してる。上陸はわからない。」
高杉「わかった!皆の者!構えておけ。」
全員「はい!」
私達は、武装して、息を潜めて、その時を待つ・・・。
田沼「隊長!船が去りました!」
なつ「わかった!報告してくる。」
そして、戦争にならずに済んだ。
12日から、本格的に、前田砲台の修理に取りかかった。
20日には、試し撃ちができるようになる。