明日晴れるといいね!
10
平日のこの時間帯はちょうど暇になるらしくサラリーマン風の男性が一人ラーメンをすすっているだけだった。
「へい、いらっしゃい。どうしたの今日はお友達。」
「だな」涼子が美和の顔を覗き込む。
「いつものやつ二つ。いいよね」
美和はうなずいた。
「へい、おまち」
パイタンスープの赤しょうが入りラーメンが湯気を上げながら並んだ。
「いただきます。うんおいしい」
一口食べた美和が言った。
「だろ。ここのおっちゃん顔は今一だけどラーメンはうまいんだ。」
「涼子ちゃんそりゃないだろ。となりのお嬢さん可愛いし、おいしいって言ってくれたからこれサービス」
餃子が二人の前に差し出された。
「おっちゃんいいとこあるじゃん。でもわたしん時はそんなサービスしてくれたことないし。でもどうせ残りもんだろ」
「聞いてなかったのかな。可愛いっていったろ。」
「ごめんな、ブスで。はよ食って出よこんな店。」
「でさ、まだ名前聞いてなかったね。」
涼子が蓮華でスープを掬いながら聞いた。
「あそうだった。ゴメンナサイ。わたし大島美和っていいます。」
「美和ちゃんか。私は城島涼子よろしく。」
「こちらこそ。」
「ごちそうさま」
お金を出そうとした美和に
「いいよ。社会人に恥じ掻かせない」
「美和ちゃんまた来てね」
「はい、ごちそうさまでした」
「あのじじい、人の話しっかりききやがって」
美和はくすりと笑った。
平日のこの時間帯はちょうど暇になるらしくサラリーマン風の男性が一人ラーメンをすすっているだけだった。
「へい、いらっしゃい。どうしたの今日はお友達。」
「だな」涼子が美和の顔を覗き込む。
「いつものやつ二つ。いいよね」
美和はうなずいた。
「へい、おまち」
パイタンスープの赤しょうが入りラーメンが湯気を上げながら並んだ。
「いただきます。うんおいしい」
一口食べた美和が言った。
「だろ。ここのおっちゃん顔は今一だけどラーメンはうまいんだ。」
「涼子ちゃんそりゃないだろ。となりのお嬢さん可愛いし、おいしいって言ってくれたからこれサービス」
餃子が二人の前に差し出された。
「おっちゃんいいとこあるじゃん。でもわたしん時はそんなサービスしてくれたことないし。でもどうせ残りもんだろ」
「聞いてなかったのかな。可愛いっていったろ。」
「ごめんな、ブスで。はよ食って出よこんな店。」
「でさ、まだ名前聞いてなかったね。」
涼子が蓮華でスープを掬いながら聞いた。
「あそうだった。ゴメンナサイ。わたし大島美和っていいます。」
「美和ちゃんか。私は城島涼子よろしく。」
「こちらこそ。」
「ごちそうさま」
お金を出そうとした美和に
「いいよ。社会人に恥じ掻かせない」
「美和ちゃんまた来てね」
「はい、ごちそうさまでした」
「あのじじい、人の話しっかりききやがって」
美和はくすりと笑った。