明日晴れるといいね!
14
8時ごろ涼子と別れ10時前に美和は帰宅した。シャワーを浴びその後ベットにもぐりこみ惰眠を貪った。
気がつくと今朝見た太陽が沈みかけていた。
涼子さん今何してるんだろう。ふとそんなことが脳裏を掠めた。
階下から母の呼ぶ声がし、夕食を母ととりながら
「昨日はたのしかった?」
母が尋ねてきた。
「ええ。」そこにはまだ素直になりきれない美和がいた。
「そう、よかった。それでお母さん来週から勤めに出るから」
そういうとまだ帰らない惣一の席を見た。
惣一はあれから帰宅はするらしいのだが、一言も喋らず自室に入ってしまうらしい。
美和自信、一度惣一とも話をしたいと思っているのだが、今の自分が弟に何を話せばいいか分からないでいた。
美和は自室でラジオのスイッチをひねり参考書を開いた。同級生達の顔が浮かぶ。
翌朝父の学校から電話が入った。
父の健一から学校宛てに退職願いが届いたという。住所は書かれていないが消印が九州中部のとある市になっていたという。
母は電話口で幾度と無く頭を下げていた。それを見ていた美和は無性に悲しくなった。
今更父の罪の深さが憎く感じられ、今父がどういう気持ちでいるのか、私たちのことを少しでも考えたことがあるのか、今の父に対して憤りさへ感じていた。
その時、美和は父の相手の子のことまで考えが及ぼうはずも無く、今は大学に行くことと父を恨むこと、この二つが美和を支えていたといってもいい。
8時ごろ涼子と別れ10時前に美和は帰宅した。シャワーを浴びその後ベットにもぐりこみ惰眠を貪った。
気がつくと今朝見た太陽が沈みかけていた。
涼子さん今何してるんだろう。ふとそんなことが脳裏を掠めた。
階下から母の呼ぶ声がし、夕食を母ととりながら
「昨日はたのしかった?」
母が尋ねてきた。
「ええ。」そこにはまだ素直になりきれない美和がいた。
「そう、よかった。それでお母さん来週から勤めに出るから」
そういうとまだ帰らない惣一の席を見た。
惣一はあれから帰宅はするらしいのだが、一言も喋らず自室に入ってしまうらしい。
美和自信、一度惣一とも話をしたいと思っているのだが、今の自分が弟に何を話せばいいか分からないでいた。
美和は自室でラジオのスイッチをひねり参考書を開いた。同級生達の顔が浮かぶ。
翌朝父の学校から電話が入った。
父の健一から学校宛てに退職願いが届いたという。住所は書かれていないが消印が九州中部のとある市になっていたという。
母は電話口で幾度と無く頭を下げていた。それを見ていた美和は無性に悲しくなった。
今更父の罪の深さが憎く感じられ、今父がどういう気持ちでいるのか、私たちのことを少しでも考えたことがあるのか、今の父に対して憤りさへ感じていた。
その時、美和は父の相手の子のことまで考えが及ぼうはずも無く、今は大学に行くことと父を恨むこと、この二つが美和を支えていたといってもいい。