明日晴れるといいね!
 「行きつけのラーメン屋があんだけどそこでいい。とんこつだからくっさいんだけど、これが結構安くてうまいんだ」

 「あ、はい」

美和は時計をちらりと見た。既に11時を回っていた。

「明日、学校は大丈夫なの」
涼子が心配そうに尋ねた。

「はい、もうやめましたから」

「そう、辞めたのか。私も人のこと言えた柄じゃないけど、いいじゃん人それぞれだしこれから頑張れば」
涼子はどことなしか寂しそうに言った。

「はい、これから頑張って大学には行こうと思ってます」

「そっか。夢あるんだ。あのころの私なんて夢なかったもんな。」
涼子はおどけて言った。

「ちょっと待ってください。家に電話しますから」
美和は家に電話をすると母が心配そうに美和を叱った。

涼子が携帯を指差し
「お母さん?ちょっと代わって」

代わりに涼子が電話に出た。
「すいません。友達の涼子っていいます。

美和さんと今日私んちで一緒に勉強するんでいいですか」

母も女性が出て安心したのか
電話を代わった美和に

「あまりご迷惑をおかけしてはいけませんよ」
そういって電話を切った。

「お母さんによろしくおっしゃってくださいって。いいおかあさんじゃん。でもうちにはおかあさんいないんだよね。さっ、なにはともあれ飯食い行こかっ」

「涼子さんこそ明日大丈夫なんですか?」

「平気だって。ファミレスのバイト昼からだから」
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