竜王華伝 (完)
「気づいていますよね…?竜二くんなら。僕は知ってますよ・・・。」

…………。ああ、分かってる。

でもな、どうしても譲れないものってあるんだ。

俺だってある。

「別に、今すぐ貰いませんよ?ただ、モタモタしてたら奪います。竜二くんにとって天使なら、僕にとって女神だ。アピールします。譲りません。」

「・・・ああ。俺も譲らないから」

あえて名前は出さない。

< 148 / 628 >

この作品をシェア

pagetop