竜王華伝 (完)
今日は、美森を見送る日。

嫌な予感が横切る。

その予感を消すように、明るいことを考える。

次あったら、どうやって告白しよう。

今度は、どこへ連れていこう。

美森は、怖いとこ苦手だからな…。

そこまで考えて、笑った。

『…遅いな…。』

ここの駅からだったはず。

約束の時間から30分も遅れてる。
< 271 / 628 >

この作品をシェア

pagetop