竜王華伝 (完)
『あ…。』

美森は、そこにいた。

そこの歩道橋に座ってた。

歩道橋の手摺には蝶々の絵。

綺麗に、ふわりと微笑んでこっちをみた美森。

『バレちゃった』

それはイタズラがバレた小さい子の顔だった。

無邪気に笑って。
< 276 / 628 >

この作品をシェア

pagetop