竜王華伝 (完)
桃葉side
*桃葉side*
「俺が、引き留めていたら。美森は、死ななかったはずなんだ。
好き、だったんだよ!
まだ伝えてなかった…。美森は飛んだ。空に、羽ばたいたんだよ。」
郁。いくっ!!郁っ!
「もういいよ」
「俺が!俺が、あと一歩早かったら、美森の手を掴むことができたんだ!」
「郁!」
「美森が、なにしたって言うんだよ!
俺は、自分の気持ちも伝えられずに!!!!
好きな子一人守れなかったんだ!!」
「郁!もうやめてっ!!!もういいっ!」
あたしは、郁に抱きついた。
じゃないと、郁が止まらない気がして。
失っちゃうんじゃないかって思って。
“好き”なのかは分からないけど。
“守りたい”そう思うの。
「俺が、引き留めていたら。美森は、死ななかったはずなんだ。
好き、だったんだよ!
まだ伝えてなかった…。美森は飛んだ。空に、羽ばたいたんだよ。」
郁。いくっ!!郁っ!
「もういいよ」
「俺が!俺が、あと一歩早かったら、美森の手を掴むことができたんだ!」
「郁!」
「美森が、なにしたって言うんだよ!
俺は、自分の気持ちも伝えられずに!!!!
好きな子一人守れなかったんだ!!」
「郁!もうやめてっ!!!もういいっ!」
あたしは、郁に抱きついた。
じゃないと、郁が止まらない気がして。
失っちゃうんじゃないかって思って。
“好き”なのかは分からないけど。
“守りたい”そう思うの。