竜王華伝 (完)
「………好き。…美森が…。今でも。
伝えたかった…。もっと、話したかった。」

「美森さんは、なんで…死のうと…したの?


「……裏切られた…から。信じてた人に。」

―ドクンッ

『あんたなんて、大っ嫌いよ!』

違う。違う。

「…ありがと。桃葉。聞いてくれて」

ぁ、っ!!

「ぅ、ううん!こちらこそだよ。話してくれてありがとうね…。」

「……俺、明日行ってくる。美森の家!んで、好きだったって言う。」

好き“だった”でいいの?

「美森よりいい女見つけてやる!って美森に言うよ。」

その顔は、いつもの郁だ。

関西弁を使ってた理由は…また今度。
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