竜王華伝 (完)
仁華side
*仁華side*
おかしい。
僕は、どうしちゃったんだろう。
笑顔に…なれない。
「仁華っ!」
「…あぁ。仁那か。」
「らしくないね、仁華。桃っちの前で。」
「…笑えないんだ。
仁華。って言われたとき…、杏樹とシンクロして。僕が僕であるために、杏樹のことを桃葉の前では蓋しようって。なのにっ!」
「できないんだね。」
そう。
僕は、杏樹が好き。親友として。
それが変わることはないよ。
でも、でも。
だから、桃葉を好きになることが怖い。
おかしい。
僕は、どうしちゃったんだろう。
笑顔に…なれない。
「仁華っ!」
「…あぁ。仁那か。」
「らしくないね、仁華。桃っちの前で。」
「…笑えないんだ。
仁華。って言われたとき…、杏樹とシンクロして。僕が僕であるために、杏樹のことを桃葉の前では蓋しようって。なのにっ!」
「できないんだね。」
そう。
僕は、杏樹が好き。親友として。
それが変わることはないよ。
でも、でも。
だから、桃葉を好きになることが怖い。