竜王華伝 (完)
いきなり、悪口?!

仁華…?

「溜め込む必要ないじゃん。何が不安なの?
言っとくけど!! 僕は、桃葉のこと……」

最後、小さかったけど。

聞き取れたよ…。

『信じてるから』っていった。

あたしも同じ。

時間とか関係なく、みんなを……信じてみよう…て思ってる。

「みんな、疑問に思わなかった?
鈴さんはいるのに…どうして両親が病院にこないのか。」

「…………」

「あたしね、両親に嫌われてるんだ。
あたしね、お姉ちゃんいたの。
あ、いた…だから今はいないよ?」

あれはね、あたしの大嫌いで でも 大好きな冬の日。
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