竜王華伝 (完)
「……。俺らの場所だ。」

・・・・・・。

「あた…し、帰る…。」

何も言わず部屋から出る。

走って走って、出口を目指す。

したっぱの子たちが、不思議そうに見ていたけど…関係無い。

ここにはいたくない。そう思う自分がいるから…。

俺らの場所、それがどういう意味かわかってる。

だから、居たくない。

あたしは、まだ根に持っているんだ。

影風のことをー・・・。

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