竜王華伝 (完)
竜二side
目の前には、驚いている桃。
「俺の手をとれ。ただし、取ったら逃がさない。一緒にいるから」
俺は言う。桃は、取ると思ったから。
仁那もそう言っていたから。
でも、桃は・・・
「いい…。あたしは、一人がいいの」
そうやって、強がるんだ。
そんなお前のどこが弱いんだ?
俺には、すごく強く見える。
泣きそうになっても、いつもの“癖”で誤魔化して・・・。
なぁ。どうして、弱音を吐かない?
「俺の手をとれ。ただし、取ったら逃がさない。一緒にいるから」
俺は言う。桃は、取ると思ったから。
仁那もそう言っていたから。
でも、桃は・・・
「いい…。あたしは、一人がいいの」
そうやって、強がるんだ。
そんなお前のどこが弱いんだ?
俺には、すごく強く見える。
泣きそうになっても、いつもの“癖”で誤魔化して・・・。
なぁ。どうして、弱音を吐かない?