復讐する女はカメラの前で服を脱ぐ
コンパは各自ワイワイと盛り上がりながら終了し、きれいに3組に分かれた雰囲気になった。
「もし良かったら俺とメアドとライン交換してくれない?」
「はい…。」
私は、隣に座って初めに話しかけてくれた晴之と交換を済ませた。
帰りの電車の中で、コンパという、慣れない場にただただ圧倒されたままだった私にラインが届いた。
『今日はありがとう。』
晴之からだ。
『また今度、会ってくれないかな?2人で。』
(えっ?)
まさか、すぐに会いたいなんてラインが来るとは思わなかった。
晴之。
耳がかかる程の少し茶色い髪がさらさらとなびき、切れ長の目が印象的。
しかし、笑った時はその切れ長の奥の瞳が優しさを与えてくれる。
法学部所属で、普段仲間でバンドを組んでペースを担当していると言っていた。
正直、私のような地味なタイプとは到底釣り合わないカッコよさを持っていた。
(私なんかで…。)
とても迷ったが、折角のお誘いをすぐに断るのも申し訳ないと思い、ラインを送信した。
『私で良ければ…。』