復讐する女はカメラの前で服を脱ぐ


付き合い始めて3ヶ月が過ぎた頃。


「聡美、いいだろ?」


「…うん。」


「大丈夫。俺が全て包んでやるから。」


私は、晴之の運転する車でラブホテルに入った。


「大きな胸だね。」


「…。」


「辛かったら言ってよね。」


ラブホテルに入る事、自分の体を見せる事、そして…。

私にとって全てが初めての経験だった。

私は私の全てを晴之に捧げた。

晴之は私の全てを包み込んでくれた。

包み込んでくれたと思っていた。

けれどそれは、私の独りよがり、だった…。


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