恋する淑女は、会議室で夢を見る
ほんのりと薄く自然なメイク。

乾かし方が違うだけで、こんなに可愛らしくなるのか?と、真優は驚いた。

ただのクシャクシャのとは違う
 ふんわりと柔らかそうな髪。


変わったのは、化粧と髪だけじゃない。


指先にはマニキュアが塗られ、
 耳に小さなダイヤのピアスが揺れていた。



・・・



「かわいいわよ~ 真優
  ブラウス よく似合ってる」

「アハハ…」



あまり褒められると、逆に不安になるものである。


―― やっぱり変なのかな…



今日は服装も違っていた。

パンツスーツスタイルなのは、いつもと同じだが
ジャケットの下はシンプルなシャツではなく、
  ヒラヒラとフリルのついた薄いピンクのブラウスだ。




―― 頑張りすぎたかな…


羞恥心に襲われて、
真優は居たたまれない気持ちになってきた。


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