恋する淑女は、会議室で夢を見る
「…大丈夫か? 真優?」


虚ろな眼差しのまま 
ますます頬を赤くした真優は、返事もしない。


「早退するか?
 とりあえず医務室に行くか?」


「!
 あ…あぁ すいません
 だ…大丈夫です
 今日は残業しないで 帰りますね」

「ああ それはもちろん構わないが
 でも 本当に大丈夫なのか?
 無理するなよ?
 早退したっていいんだぞ」

心配する氷室先輩の声を遠くに聞きながら
真優はスマートフォンを手にとった。


ユキにメールをして
 今日は車で迎えに来てもらおう…




*...*...*...*...*
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