恋する淑女は、会議室で夢を見る
*...*...*...*...*
無事定時を迎えた真優は、
一目散に路地に走った。
そして青木家の車に乗り込むなり
「お嬢様!?
大丈夫ですか?」
いきなりパタンと座席に倒れ込んだ。
「… ダメ」
青木家のメイドのユキは、慌ただしく真優の頬や額に手を当てて
熱を確認したりと慌ただしく真優の様子を伺ったが…
「熱はないようですが、どこか痛いですか?
このまま病院に行きます?
それとも主治医を呼んで」
「いいの
…病気じゃないよ」
真優は座席で丸くなった。
「ちょっと 事件があっただけだから」
「事件?」
真優はポツポツと
ユキに話しはじめた。
・・・