恋愛学園


「なーあゆ俺と付き合う気ない?」



ええ!?


2人のやり取りをボーッと見てたら、いきなり肩に腕を回してくる落合和馬くん。


ちょ、ちょちょちょちょっとっ…



「あ…あのあのっ」



明らかに動揺してるあたしを見て、2人はぷっと吹き出した。


そんな笑い方しなくてもいいのにぃ!



「ヤバ、まじ可愛いんだけど」

「ち、近くない…ですか?」



肩に回した腕はそのままで、ゆっくり顔を近づけてくる落合和馬くん。


な、なにする気…っ!?


あたしはだんだん恥ずかしくなって、ぎゅっと目をつぶった。


すると



「和馬…やりすぎ」



そう言ってくれたのは、さっきからずっと黙っていた川村裕也くんだった。

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