恋愛学園
あたしだけ欲しくても、意味がない。


悠斗だって持ってくれなきゃ、意味がない。



「なに?」


「悠斗も…持ってくれる?」


「は?当然じゃん♪」



そう言って悠斗はあたしの肩に手を回してきた。



「いこう」


「ありがとね、悠斗」


「どーいたしまして」



悠斗はレジでお金を払い、ピンクのイルカをあたしにくれた。


もう1つの、水色のイルカは悠斗の手の中。



「可愛いね」


「そうだな」



あたしはイルカを携帯につけた。


悠斗も携帯につけていた。

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