恋愛学園
近くのデパートに買い物に行ったとき、たまたま会った叶内さん。



「…偶然ね」


「…う、うん」



やっぱり、悠斗のことがあったからなんだか気まずくて。


あれから、叶内さんは人が変わったかのように悠斗に近づかなくなった。


それには、少し驚いたけど、やっぱり嬉しかった。



「…ねぇ、橋谷さん」


「え?な、なに…?」


「夏休み…大塚くんとデートとか、したんでしょ?」



えぇ?な、なにいきなり…



「…ま、まぁ…少しね」


「そっか…」



やっぱり…叶内さんは本当はまだ悠斗のことが好きなのかな…


でも、1つだけ気づいたこと。


悠斗の呼び方が「大塚くん」に戻っていた。


初めは大塚くんだったのに、ある日突然「悠斗くん」に変わった叶内さん。


それがまた、「大塚くん」に戻っていたのだ。

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