恋愛学園


学校は家から車で1時間程度のところにある。


電車でも行けるんたけど、今日は荷物が多いからパパに車で送ってもらってる。



「たまには連絡しなさい」

「はいはい。わかってます」



そうパパに返事をして、あたしは窓の外を見た。


しばらくは、この景色ともお別れになるんだもんね。


地元の友達とも離れてまで、あたしが通いたいと思った高校。



「パパ、通わせてくれてありがとね」

「勉強はちゃんとしなさい」



パパはそれしか言わなかった。



「ついたぞ」



しばらくして、あたしは車を降りた。



「じゃあね、パパ」



車が発車した後、あたしは校門の前に立った。


『みのり学園』


そう書いてある門を通りぬけ、とりあえず他の人が歩いて行く方向に向かって歩いた。



「入学生はこちらです」



そう言った教師らしき人について行くと、着いた先は体育館だった。

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