恋愛学園
というわけで、1日だけのあたし達の偽結婚生活が始まった。



「あなた、ご飯の用意ができましたよ」


「おお、ありがと」



あたしはできた朝ごはんをテーブルに運んだ。



「ねぇ、なんか変。やっぱいつも通りの口調でいこうよ」


「だな」


「おいしい?」



あたしは悠斗の膝の上に座った。


いつもなら、こんなことしないけど。


今日だけ、特別。


今日だけ、あたしは奥さんだから。


このくらい、してみてもいいよね?



「あゆ、反則だぞ」


「え~?」


「スキありっ!」

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