恋愛学園
勢いよく悠斗に塞がれたあたしの唇。


その隙間から、時折漏れる、甘い声。



「ゆっ・・・」


「あゆ・・・」



ねぇ、悠斗。


あんまり、奥さんらしいことはしてないけど。


奥さんにはなれてなかったけど。


あたし、悠斗のお嫁さんになりたい。


悠斗と結婚したい。


そう、思ったよ。


だからね、今は無理でも、いつかあたしを悠斗のお嫁さんにして?


あたしだけの悠斗だよって、証拠をちょうだい?


それで、ぎゅっと抱きしめて?



「・・・約束ね?」



約束だからね、悠斗。


破ったら承知しないんだから!



「へ?何が?」


「ふふふ。何でもないよっ!独り言!」

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