恋愛学園
ったく…


いちいちめんどくせぇなぁ…



「あたし、呼んでよこうか?」


「おい!やめろっ!」



ふざけんなよ、凛のやつ!


こんなことで、あゆに知られたくねぇんだよ!


…もう、あいつを苦しめたくねぇんだよ



「香波より、そのこのほうが好きなの?」


「あぁ」


「…なんでよ。あの時言ってたこと嘘だったんだ!」



あの時?


なんのことだ?



「ゆうくんもう忘れちゃったんだ…香波、あの日のこと忘れたことなかったのに…」



香波は俺から手を離し、俯いてしまった。


いや、俺…本気で覚えてねぇ。

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