恋愛学園
章と、さよならをする。


今まで泣きながら別れを告げたあたし。


でも毎回、章に殴られ、涙を吸われ、ああ言われて。



あたしは、もう泣かない。


別れたい。



「凛…本当にいいんだね?」


「うん。あたし…今まで中途半端だった。章のことも…何もかも…全部が。だから、もう悩まない。あたし、決めたの」



みんなは静かに頷くと、作戦を考え始めた。


まず、章の予定をあたしが聞く。


それで、章が予定がある、と言った夜が作戦実行日。


あたしは誰か男子と仲良さげに2人でデートをしているフリをして…章とバッタリあう(ように先回りしておく)


きっとそのとき、章も他の女の子と一緒にいるか、男友達とナンパしてるか…このどっちか。


それで、あたしはこう言うんだって。




『あたし、この人と付き合ってるの』




正直、ちょっと抵抗があったけど、こうでもしなきゃ章は別れてくれない。

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