恋愛学園
「この事故ね…香波のせいなの」


「え?」



どういうこと…?



「香波がゆうくんを呼び出したの。待ち合わせ場所でゆうくん待ってたら、変な男に絡まれて…そしたらゆうくん、近くにいたみたいで走ってきてくれたの。でも、そのときちょうどよそ見してたトラックとぶつかって…」



香波は涙をボロボロ流しながら言った。



「ごめん…あゆ…。ゆうくんとあゆが付き合ってること知ってるよ…でも、やっぱ諦められなくて…本当ごめん…」


「香波…もういいよ…」



たしかに、最初はいらっときた。


今は悠斗はあたしのものなのにって。


でも、悠斗はものじゃない。


悠斗はあたしを選んでくれた。


前に、香波が中学のときの彼氏が悠斗って知ってたら悠斗を好きにはならなかった、そう思った。


でも、やっぱり無理みたい…


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