恋愛学園
「この作戦マジよくね?絶対うまくいくって!」



誰かがこう言ってた。



「…そうだね。うまくいくといいな」



あたしは、これしか言えなかった。




それで、決まった相手の男子が…亮だった。


亮なら気軽に話せるし、相手役にはちょうどよかった。


…でも。


章と亮は仲がいいから、章が亮に何するかわからない。


それが怖かった。


亮に、あたしと同じ目にはあってほしくない。



「亮…本当に大丈夫?」


「大丈夫だよ。俺を信じろって!」



亮はニカッと笑った。


あたしはその時この笑顔を信じよう、ってそう思ったんだ…





「凛、何かあったらあたしにいつでも言ってね」


「うん。香織ありがとう」



その日、あたしは夕方から章とあう約束をした。


作戦実行日を探るために…章にあう。

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