恋愛学園
「あたし達、もう受験生でしょ?だから、もう前みたいにちょくちょく会ってられなくなるでしょ?」


「そうだな。寂しくなるな」


「それでね、考えたんだけど、最後にデートしたい。そのデートしたら、章とは受験が終わるまでデートはしない」



もう、一生デートしないこといなるけどね…



「ん~…そうしたほうがお互いの為なのかもしれないな。辛いけど我慢するよ」



本当に辛いと思ってる?


それは、心の奥底から思って言った言葉なの?



「いつにする?夜のデートがいいな。海見に行きたい」


「海?季節外れだけど…まぁいっか。夜平気なのか?」


「大丈夫だよ。いつならあいてる?来週の土曜日は?」


「…来週はゴメン。…ダチんちに泊まるんだ。再来週なら平気だけど」



そんなの、嘘のくせに。


実行日は来週の土曜日で決まりね…



「そっかぁ。じゃぁ、再来週の土曜日で決まりね!」



ごめんね、章。


あなたに嘘をついてしまった。


でも、あたしももう限界なの。


あなたとの最後のデートは、今日になるね。


プルルルルルルルル

< 28 / 264 >

この作品をシェア

pagetop