恋愛学園
章の携帯とあたしの携帯が激しく鳴り響いた。


もちろん着信は香織から。



『もしもし、大丈夫?開いてる日聞けた?』


「大丈夫だよ。ちゃんと聞いたし。そろそろ帰るね」



章にもし聞かれていても大丈夫な話をする。



『それならよかった~。もうこっちはハラハラドキドキでさぁ~。あっ、凛平気だって!日にちも聞けたって~』



凛が電話の向こうでクラスの男子と話してる声が聞こえる。



「ふふふ。詳しい話はまた後で電話するね!じゃぁね~」



あたしが電話を切って数秒後に、章も電話を終えた。



「誰からだったの?」


「亮。お前は?」



怪しまれないように、わざとこんな話をする。



「香織だよ!あっ…ゴメン。今日はもう帰らないといけないの。また今度あおう」


「送っていくよ」


「…ありがとう」



あたしは家まで章に送ってもらい、家に帰った。



…来週の土曜日、あたしは章と別れることになる。


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