恋愛学園
「あたし、後悔してない。章と別れても…後悔しない」



あたしは奇麗に輝く星達を見上げながら、言った。


大丈夫…後悔なんてしない。



「…そうだな。後悔なんてしたら、今回の作戦台無しだもんな」


「亮、ちゃんとあたしに話合わせてよっ?」


「わかってるよ」



あたし達は章の家についた。


章の部屋は予想通り、電気がついていない。



「どこにいるかわかるのか?」


「前にナンパしてるとこ見たことあるの。たぶん、今日もそこだと思う…」



あたしと亮はまた歩き出した。



「お前…そんなこと、普通に言うなよ…」


「え…?」


「章のこと、好きなんじゃねぇのかよ…?なんでそんな平気な顔してそんなこと言えるんだよ?」



亮は、急に真剣な顔になって立ち止まった。



「…慣れてるから。ずっと前から章はこういうことしてたし」



慣れてるなんて…ありえないけど。


今だって、章に断られた夜は泣く日だってある。


暴力は奮われたけど…やっぱり好きなんだもん。

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