恋愛学園
あたしはもう完全にキレていた。


好きな人…なのにね。


変なの。



「何だよ、何怒ってんだよ?」


「早く出てってくれない?着替えらんないんだけど」



どうしてだろう。


素直になれない。


こんなこと、思ってない。


言いたくない。


でも…口が勝手に動いちゃうんだもん。



「意味わかんねぇ。何キレてんだよ…はぁ…」



そのとき、あたしの中で何かが切れた。



「意味わかんないのは悠斗じゃん!別に教えてくれたっていいじゃん…悠斗の馬鹿!!!!」



気付いたときには、あたしは肩で息をしながら怒鳴り散らしていた。


バタンッ



「ちょっとどうしたの?」



あたしの声が聞こえたのか、凛が部屋に入ってくる。

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