恋愛学園
どこにいても、悠斗のことを考えてしまう。


仲直りしたいよ…


前みたく話したいよ…



「好き…」



あたしの瞳には涙が溜まっていた。



「なんで、あんなこと聞いたんだろ…」



聞かなければよかった。


あのとき、あたしが『それって女?』なんて聞かなければ…



「聞かなきゃよかった…」



あたしの瞳から、涙が零れ落ちる。



「ごめん…ごめんね…悠斗…」



叶内さんと悠斗が話しているところを見て、あたしは叶内さんと仲良くなりたいと思えなかった。


叶内さんはきっと、悠斗が好きだと思う。


わからないけど、女の勘ってやつかな。



「…負けないから」



その日、あたしは残りの授業をサボってしまった。


なんとなく、悠斗の顔を見たくなかった。

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