恋愛学園
【礼奈story】


あたしを振るとか、大塚くんも酷いんだね。


でも、あたしは諦めないからね。


いつか、あなたをあたしのものにしてみせるんだから。



「橋谷あゆ…ね」



彼女も、大塚くんのことが好きっぽい。


しかも橋谷さんは大塚くんと同じ部屋。


余計にヤバいよね。



「勝ちは決まってるけどね」



もちろん、勝つのはあたし。


このあたしが、あんな女に負けるはずがない。


大塚くんだって、きっと今までの男たちと同じはず。




ある日の朝、あたしは大塚くんを呼び出した。


まだ誰もいない教室。


2人きりの空間。


あたしが告白するのにはもってこいだもの。



「好きです」


「え…」



大塚くんは目を丸くしてあたしを見た。

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