恋愛学園
その涙には、悲しみと憎しみ、そして悔しさがこめられていたんだと思う。



「ねぇ、あゆ…あゆは後悔しないで…

あたしみたいな恋、しないで…」



凛の言葉が胸に染み込んだ。


凛が言いたいことは、わかってるの。


でもね…



「あゆ…大丈夫だよ。安心して…言ってきてよ…」



今の凛を放って行けるわけないじゃない。


こんなに好きって想える人がいて、その人の為に涙を流している凛。


凛は、それでもあたしを応援してくれてる。


自分の恋にあたしを重ねて、あたしを押してくれている。



「あゆ、あたしは大丈夫だから。

きれいさっぱり忘れるから…あいつのこと、諦めるんだ」



そう言って凛は微笑んだ。



「前、好きな人できたって言ったでしょ?

あれね…亮のことだったの。あのときはまだ、普通に連絡とりあってたんだけどな…」



「凛…あたし…」


「あたしの分まで頑張ってね」

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