恋愛学園
あたしは小さく頷いて、隣の部屋の扉を開けた。


そう、ここには悠斗がいる。


悠斗はあたしを見て一瞬だけ悲しそうな顔をしたけど、笑って話しかけてきた。



「凛の部屋行ってたの?」


「うん…悠斗…話があるの」


「ん…ちょっとまって。俺の話先に聞いてくれる?」



そう言って悠斗はベッドに座り、ネクタイを緩めた。



「俺、叶内とは付き合ってないから」



話って、叶内さんの話だったんだね…



「確かに告られたけど、振るから」



‘振る’ってことは、まだ返事してないんだね…



「ごめん。俺…あゆには誤解してほしくないんだよ」



ゆ、うと…?


それは、どういう意味での誤解…?



「あゆが…好きなんだよ…」



これは…夢…?


だって、悠斗の顔がぼやけてよく見えない…

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