俺の彼女の電波ちゃん。
「よし!これで行こう!!」


どれでいくのか知らないが、郷愛の中では何かが決まったようだ。



また女の子の元へ行ってしゃがむ。


「お嬢ちゃん、名前はなんて言うんだい?」


「知らない人に、教えちゃダメってママが。」


「うっ」


あ、ダメージを受けてる。現代っ子は手厳しいな。



「……お姉ちゃんは、たなかさとみっていうんだ。
だけど、それは世を忍ぶ姿なの。」


「?」


女の子は不思議そうに首を傾げる。

嫌な予感しかしない。
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