俺の彼女の電波ちゃん。
郷愛は女の子に前かがみになって言う。



「お嬢ちゃん、あれはすごく高い……」



「そんなの分かってるよ!!」


「うっ」


厳しい子供の追求にダメージを受けながらも郷愛は続ける。



「でも大丈ー夫!!!ハートフルパウワアー!には第二形態があるのよ!!」



「だいにけいたい!?」


女の子が目を輝かせる。




いやいや、聞いてないしこれ以上は無理でしょ郷愛さん。




「いくわよ!タカハーシ!!!」



郷愛はくるっとこちらを振り返る。



女の子と同じように目を輝かせながら。






……どうなっても知らないぞ。
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