俺の彼女の電波ちゃん。
郷愛は背中からスッと指揮棒を出して構えた。


すると、舞台のグランドピアノの方へもスポットライトが当たる。



ピアノの前に座っていたのは……陽翔!?


お前、なんでここにいるんだ!?


アメリカにいるんじゃ……。




驚きと疑問符が頭に浮かんで解決しない間に、郷愛は指揮棒をふる。



陽翔のピアノが鳴る。


そして、生徒達はバースデーソングを歌い始めた。



な、なんて贅沢なんだ…。



そう思っていると、舞台の脇から、ロウソクのついた、まるでウェディングケーキくらいある大きさのケーキが台車に乗って押されてきた。



台車を押してるのは宙子だった。



お前…!知ってたのかこの計画……!




俺と目が合うと宙子は「イエーイ」と言うようにピースをした。




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