俺の彼女の電波ちゃん。
「それからの郷愛ったら、すごかったんだよ?



一人でこーんな分厚い計画書を作って、校長と教頭に何度もお願いしに行ってね。



三顧の礼って言葉を私は思わず思い出したよ……



"イベントプロデューサーに、俺はなる!!!"


って、職員室で高らかに宣言した時には流石に焦ったよ。


ついに校長と教頭の二人がうんと言ってからは、


高橋にバレないように、全校生徒に少しずつ声をかけてね、


そう、高橋にバレないように全校生徒に呼びかけるのがほんとに大変だったんだから……


高橋がA組の一部と私達しか友達のいないようなやつで良かったよ……




それで、後は食べ物とか集金とか、やることだらけで、郷愛、ほんとに不眠不休、74時間働けますか?くらいな勢いだったんだよ。




私がやったのは陽翔呼んだくらい。」




陽翔は、お呼びいただき光栄です、と微笑んだ。


いちいち動作がかっこいいな陽翔は。

ってか、A組の一部と私達だけってサラッと失礼だな宙子……その通りだがな!






「ほんと、本当にすごいことだと思う。」



俺への失礼なんか気にもとめず、宙子は郷愛に本気で感心した様子で言った。


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