笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
2ヶ月の"恋人"?
その週の金曜日。
私は頑張って定時に仕事を終わらせた。
祐介との約束があったから。
昨日の夜、祐介から
『明日7時に、"クローバー"の個室を予約してあるから』
とメールがあり、私は
『了解』とのみ返事した。
"クローバー"とは創作料理のお店で、祐介が行きつけのお店だ。
私はパソコンの電源を落とし、ディスクの上を片付けて、
「お疲れ様でした。お先に失礼します!」
と挨拶をしてオフィスを出た。
すると、その後から
「陽泉ちゃん。ちょっといい?」と声をかけられた。
振り返ると山崎さん。
「急いでいるみたいだけど、何か予定あるの?
もしなければ…」
「ごめんなさい。予定があります!」
私は山崎さんの話を遮って答えた。
「…そう。
今日の相手は佐々木じゃないよね? アイツはまだ仕事してたし…」
「はい、佐々木くんじゃないです。"友人"と約束してます。
すみませんが、急いでいるので失礼します!」
山崎さんが、これ以上何かを言う前に、私は挨拶をしてサッと歩き出した。
そして考える。
祐介と会うのに、山崎さんには"友人"と言ったけど、今の祐介と私の関係は…?
"恋人同士"とは違う気がする。
"元カレ·元カノ"?
まだ別れてないから、これも違う。
やっぱり、"友人"が一番しっくりくるかも。
私は頑張って定時に仕事を終わらせた。
祐介との約束があったから。
昨日の夜、祐介から
『明日7時に、"クローバー"の個室を予約してあるから』
とメールがあり、私は
『了解』とのみ返事した。
"クローバー"とは創作料理のお店で、祐介が行きつけのお店だ。
私はパソコンの電源を落とし、ディスクの上を片付けて、
「お疲れ様でした。お先に失礼します!」
と挨拶をしてオフィスを出た。
すると、その後から
「陽泉ちゃん。ちょっといい?」と声をかけられた。
振り返ると山崎さん。
「急いでいるみたいだけど、何か予定あるの?
もしなければ…」
「ごめんなさい。予定があります!」
私は山崎さんの話を遮って答えた。
「…そう。
今日の相手は佐々木じゃないよね? アイツはまだ仕事してたし…」
「はい、佐々木くんじゃないです。"友人"と約束してます。
すみませんが、急いでいるので失礼します!」
山崎さんが、これ以上何かを言う前に、私は挨拶をしてサッと歩き出した。
そして考える。
祐介と会うのに、山崎さんには"友人"と言ったけど、今の祐介と私の関係は…?
"恋人同士"とは違う気がする。
"元カレ·元カノ"?
まだ別れてないから、これも違う。
やっぱり、"友人"が一番しっくりくるかも。