笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
決戦は金曜日
次に祐介と会うことになったのは、それから2週間後の金曜日だ。
その前の金曜日は、彼の方でサークルの集まりがあったから。
その間、私と佐々木くんには特になかった。
祐介がサークルの集まりだった日は、紗英ちゃんと食事に行った。
勘のいい紗英ちゃんに、
「陽泉、何か悩みがあるでしょう? 私で良ければ相談して。
上手いアドバイスは出来ないけど、話を聞くくらいなら、いつでも出来るからね」
と言われ、私は今の状況を紗英ちゃんに話した。
紗英ちゃんも、祐介と杉浦さんのキスシーンを目撃した人だ、すぐに理解してくれた。
「でもさ。いろいろ悩むのもいいけど、陽泉の中では、もう答えが出てるんじゃない? 陽泉本人には、まだ分からないのかな?」
「えっ…?」
「それにさ、陽泉。
まだ私に話してないことがあるでしょう?
もちろん、話したくないことは、話さなくてもいいけど…」
「……………」
そう…。
私は佐々木くんと身体を重ねたことを、紗英ちゃんに話していない。
何となく…私と佐々木くん、2人だけの秘密にしておきたかった。
「…多分さ。祐介さんの中でも答えは出ているよ。でも、陽泉がちゃんと答えを出すまで待ってくれているんだよ」
「……………」
「"浮気"はダメだけど、陽泉に対しては優しいし、誠実だと思うよ」
その前の金曜日は、彼の方でサークルの集まりがあったから。
その間、私と佐々木くんには特になかった。
祐介がサークルの集まりだった日は、紗英ちゃんと食事に行った。
勘のいい紗英ちゃんに、
「陽泉、何か悩みがあるでしょう? 私で良ければ相談して。
上手いアドバイスは出来ないけど、話を聞くくらいなら、いつでも出来るからね」
と言われ、私は今の状況を紗英ちゃんに話した。
紗英ちゃんも、祐介と杉浦さんのキスシーンを目撃した人だ、すぐに理解してくれた。
「でもさ。いろいろ悩むのもいいけど、陽泉の中では、もう答えが出てるんじゃない? 陽泉本人には、まだ分からないのかな?」
「えっ…?」
「それにさ、陽泉。
まだ私に話してないことがあるでしょう?
もちろん、話したくないことは、話さなくてもいいけど…」
「……………」
そう…。
私は佐々木くんと身体を重ねたことを、紗英ちゃんに話していない。
何となく…私と佐々木くん、2人だけの秘密にしておきたかった。
「…多分さ。祐介さんの中でも答えは出ているよ。でも、陽泉がちゃんと答えを出すまで待ってくれているんだよ」
「……………」
「"浮気"はダメだけど、陽泉に対しては優しいし、誠実だと思うよ」